当店のコンセプト

和精油で
日本の森林を守り
地域経済も活性化させたい

オーナーご挨拶

はじめまして。
アロマセラピストであり一児の母であり、和精油関連プロダクトを扱うオンラインセレクトショップ MUSE NEST(ミューズネスト)のオーナーでもある近藤と申します。
私が「和精油」と出会ったきっかけ、「こんなにいいものが知られてないなんてもったいない」とMUSE NESTを立ち上げた想い、についてご紹介します。

20代、死にかけたことで
アロマセラピーに出逢う

私とアロマセラピーの出会いはかれこれ遡ること10年以上。和菓子製造販売会社に新入社員として就職した頃でした。

なんともマイペースな私は、新社会人の慣れない生活で鼻血が止まらないという事件を頻繁に起こしました。そこで、休みの日に訪れた淡路島で受けたアロマトリートメントが本当に気持ちが良く落ち着いたことに感動し、独学で日本アロマ環境協会(AEAJ)のアロマテラピー1級まで取得しました。

その後、広告代理店の企画営業職に転職。不規則で長時間に渡る激務で体調を崩し、
救急車で緊急搬送、医師の判断で開腹手術をしたにもかかわらず原因は不明。さらに何か腫瘍が発見され、軽度異形成が発見され、術後に原因不明の呼吸困難に襲われ・・・
ありとあらゆる科の先生方に診ていただきましたが、結局原因がわからないので治療もできず、経過観察に。

それを機に、西洋医学ではどうにもならない不調があるのだと実感し、セルフケアとして、かつて学んだアロマセラピーについて再び学び始めました。

アロマセラピーは、日本語に直すと「芳香療法」です。
植物から抽出した精油(エッセンシャルオイルまたはアロマオイル)を使って、健康と美容を促進する自然療法のひとつです。
医療ではなく、治療行為としては日本では使えません。

しかし、あらゆる病は人間のホメオスタシス(恒常性)が崩れることによって引き起こされるため、自律神経系、内分泌系、免疫系の3本柱のバランスを整えるアロマセラピーが、不調を感じるのに病院に行っても「ストレスですね」で済まされるような方々のリラクセーションに役立つと考え、実際にトリートメントができるアロマセラピストの資格を取得しました。

さらに、国内では治療として使えないけれども、海外では実際に保険まで適用される治療法として確立されていることに疑問を感じ、イギリス本部であるIFA国際アロマセラピストの勉強までしました。その結果、解剖生理学や、精油を構成する有機化合物、それらが持つ作用などを学び、ホリスティックケアを実践するまでに至りました。

アロマセラピーは単に「良い香りだから気分が良くなる」といったものではありません。

植物たちはみんな、地面から動けない代わりに、身を守る成分を活用しています。ちなみに世界最高齢の樹は4000歳を超すメトセラです。人間には計り知れないチカラを持っていますね。 植物の持つ香りには、明確な意図があるんです。病気や紫外線から身を守ったり、害虫を寄せ付けなかったり、腐らないようにしたり・・・そういった芳香成分がギュッと凝縮されたものを利用します。
芳香成分は、嗅覚ルートでは鼻の中にある嗅細胞から大脳辺縁系(感情や記憶と関係する脳の中心部)へ、植物性キャリアオイルで希釈してトリートメントを行えば経皮吸収されて血管から全身へ運ばれる循環器ルートに乗ります。

ですから、使い方をきちんと知れば、ホームケアとして取り入れることができます。
(明らかに疾患の場合は医療機関にかかりましょう)

アロマセラピーを極めるうちに
和精油に出会う

1和精油と森の密接な関係

アロマセラピーはヨーロッパが発祥であり、日本国内においても使用されている精油は殆どが海外産。世界各国についても、アロマセラピーのプロフェッショナルでさえ和精油(日本産精油)の認知度はまだまだ低い状態です。

実は、アロマセラピストである私も3年前まではよく知りませんでした。
そんな私が和精油に出会ったきっかけは、yuicaインタープリター資格の授業。
何から学ぶのかと思いきや、「森」についてです。

日本の国土面積における森林占有率は世界で第3位(1位フィンランド 2位スウェーデン)なのに対して、木材の自給率は低く、安い木材を輸入するのにわざわざ燃料を使ってCO2を排出している、といった現状に驚きました。
参照:一般社団法人ウッドマイルズフォーラムホームページ
https://woodmiles.net/chart/

2豊かな森は豊かな海をつくる

豊かな森は豊かな土壌を育み、養分がたっぷり含まれているため、雨によって運ばれた養分が川を下り、海に流れて豊かな海洋生態系を作るとのこと。漁師の方々は「森は海の恋人」と言っています。
また、豊かな森は「手入れ」をすることによって作られてゆく、ということを知らない方が意外と多いです。「木を伐るのは自然破壊じゃないか」というのは誤解です。もちろん乱伐は自然界のバランスを崩しますが、「継続」させるためには人の手が必要なこともあります。そのために計画しながら伐採を行うのですが、昨今の木材価格の下落や、山林所有者の高齢化などで森林を管理する費用が賄えなくなっているところも多いようです。

まだまだ認知度の低い和精油を広めたい

ですから、私の個人的な意見ではありますが、
海外からわざわざ精油を仕入れて使うよりも、自国の土地にすばらしい原料があり、木材としては使えない部分でもそこから精油が採れ、さらにその精油によって癒される人々が増え、医療費が削減される可能性があるとしたら、使わない手はないのではないか?と考えています。

しかしながら、まだまだ西洋の精油に比べてエビデンスが少なく、アロマセラピー業界だけでなく林業や農業とも密接に関わる問題のため、「和精油」の認知度はまだまだ低いままです。ただ、そのような状況の中で地道にとの土地でしか採れない和精油を採り続けている方々がいらっしゃいます。

私はそのような生産者さんたちの存在を、もっともっと多くの人に知ってもらいたいと思い、和精油の認知促進活動を続けています。

和精油の魅力・可能性

トレーサビリティや成分分析が正確である

例えば、ラベンダーの精油はアロマセラピーの中では最も有名な精油ですが、実際にラベンダーを見たことがある人は、国内にどの程度いらっしゃるでしょうか。そして、それは本当にラベンダーなのか分からない精油も世の中には出回っています。「偽和」(ぎわ)と呼ばれますが、悪徳業者が格安で精油を販売するために中身を偽ることもあります。しかし、私たち消費者はボトルに貼られたラベルを信用するしかありません。少なくとも信頼できるメーカーは世界の中でも限られてきます。

和精油の代表的なものを挙げると、「ヒノキ」や「スギ」「ユズ」です。とても馴染み深い植物ですよね。では、キャリアオイルではいかがでしょう。「ホホバ」を見たことはありますか?私は・・・ありません。一方、「椿」や「米ぬか」などは生活に馴染んだ植物ではないでしょうか。
このように、身近なものからできているものは使うときにも想像しやすい、という利点があります。特に〇〇県の〇〇さんが作ったオイル、などと原料の生産者さんの顔が見えると、より安心感が増幅します。食品のようなものですね。

日本人には日本産の精油が合う

一般的に日本人は海外産の精油に比べて日本産の精油を好む傾向があるということが判明しました。
具体的には、外国産と日本産で同じような樹種(例えばドイツ産のモミと日本産のモミ、ブラジル産のローズウッドと日本産のクロモジなど)の精油を嗅ぎ比べてもらったところ、
全ての比較対象実験において日本産の精油の方が高い評価を得ました。
(2010年yuica調べ)
私たちアロマセラピストが精油をブレンドする際にも、「和精油は失敗が少ないよね」という声を多く聞きます。海外産に比べたらマイルドな香りのものが多いです。

SDGsが叫ばれるようになった地球環境

最近、街中でやたらと「SDGs」のマークを目にすることが増えました。あのマークを見ていつも感じるのは「ああ、もっと早かったらなぁ」です。
「持続可能な社会」を達成するためには、あまりにも私たちは大量生産大量消費を繰り返してきました。手軽にドラッグストアやスーパーで売られている化学成分がたっぷり入った化粧品を買うのか、〇〇県の〇〇さんが丹精込めて作ったものを、これからも作り続けられるように応援するのか、我々消費者は今「買い物は投票である」という現実を突きつけられています。

私には息子がいます。彼がこれから生きていく社会は「センチネリアン」の社会。みんなが100歳を超えて生きていく世界です。その子孫はどうでしょう。私たちが今できることは、子孫の代まで人類が普通に住める環境を整えていくことではないでしょうか。
森を守り、海を守利、空気を守るのに、大きな資金や労力は必要ないのです。ただ、使うことによって環境保護に役立つものを生活の中に取り入れていくだけで随分と世界は変わっていくと思います。

MUSE NESTオーナーより